遺品買い取りで失敗しないために。高く売るコツや業者選びを解説。

遺品買い取りのコツを説明する女性 遺品整理

大切な家族の遺品。
なかなか手放しづらい気持ちも分かりますが、遺品整理のコツは、思い切って処分していくことにもあります。

でも、処分と言ってもゴミとして出してしまうのではなく、価値ある物については正当に評価していただき、遺品の買い取りをしてもらいたいですよね。

もし、あなたに不要品をリサイクルショップに持っていった経験があれば、覚えがあると思います。
「えっ?それだけにしかならないの?」とがっかりした経験ではないでしょうか?

遺品の買い取りも同じです。
遺品の買い取りは、なかなか素人では価値の判断が付かないため、とても難しいものです。

基礎的な知識だけでも得てから進めないと、大きく損をしてしまう可能性もあるのです。

先に結論をお伝えすれば、遺品買い取りや遺品整理で失敗しない方法とは、優良な遺品整理業者に相見積もりをもらって一社を選択することです。

とは言え、大まかでも概要を知っていないと、失敗してしまう可能性もあります。

ぜひこの記事を最後まで読んで頂いてから、どの業者さんに依頼するか決めるようにしてください。

この記事で分ること
・遺品の中で値段がつく可能性があるもの
・遺品を買い取ってもらうためのコツ
・遺品買い取り業者の選び方

>こちらもよく読まれています。遺品整理の費用について

1.遺品買い取りで値段がつきそうな物

宝飾品

早速ですが、あなたが遺品整理をしているなかで、下記の物があれば、ぜひ遺品買い取りをしていただくことを検討しましょう。
思っていたほど値段が付かないケースも多いのですが、逆に想像以上の価値がある場合も少なくありません。
故人が大切にしていた物ですから、あなたが受け継ぐならそれも良いでしょう。
しかし、活用できなかったり、引き取ることができないのであれば、適正な価値を見出してもらい、大切にしていただける人に繋いでいただければ、その価値は生き続けることになります。
きっとその方が、故人も喜んでくれると思いますよ。

それでは、遺品買い取りで値段が付きやすい物をご紹介していきます。

・骨董品や美術品、陶器、鉄瓶など
・宝飾品
・ブランド物
・高級腕時計
・カメラやレンズ
・オーディオ機器
・楽器(ピアノ、管楽器、ギターなど)
・家電(テレビ、PC、スマホなど)
・家具(ブランド・デザイナーズ家具など)
・ブランド衣服、和服

以上の物は、一般的にどの家にもあり得るものだと思います。

次に、ちょっとマニアックな物で、価値があるかもしれない物をご紹介します。

・フィギュアやプラモデル、ブリキなどの古いオモチャ
・古書、専門書、全巻揃った古い漫画本
・CDやレコード
・古いお酒、洋酒
・ブランド物のライター
・各種限定品
・切手、古銭
・有名人のサイン、サインボールやバット
・仏像、金仏具

いかがでしょうか。
こんなのゴミでしょ?と思っていたような物が、愛好家にとっては大変価値がある物もありますので、何が化けるか分かりません。

もし該当するものがあれば、しっかりと仕分けをして頂き、遺品買い取りをお願いするか検討しましょう。

2.高く遺品を買い取ってもらうコツを解説

ボードを持つ女性

次に、遺品買い取りをしてもらうとき、少しでも高く買い取ってもらうためのコツを解説したいと思います。
物によっては注意が必要な場合もありますので、最後までしっかり読んでくださいね。

腕時計

腕時計

ロレックスやオメガなど、誰もが聞いたことがある高級腕時計は、貴金属ではなく、「時計」として査定してもらった方が高値がつくケースが多いようです。
特にロレックスは人気の高いシリーズは大変な高値が付くケースもあり、数十万円から100万円以上の金額がつく場合もあります。
もし、ケースや保証書があれば、必ず一緒に添えて査定してもらうようにしましょう。

宝飾品

宝飾品

ネックレスや指輪、ブレスレット、ブローチといった宝飾品は、買い取ってもらえるイメージがし易いと思います。
複数あれば全部一緒にするのではなく、有名ブランドの品があれば、きちんと分けて査定してもらいましょう。ブランド品、その他貴金属、といった仕分けです。
時計と同様に、購入時の箱などがあれば、一緒に出すようにしましょう。

カメラやレンズ

骨董品カメラ

古いカメラでも愛好家がいる場合がありますし、中古のレンズも状態や品質の良いものであれば、それなりの金額が付くことがあります。
もし、スポーツカメラマンが使っているような長い大きな望遠レンズがあれば、新品なら何百万です。買取価格も何十万円になる場合もあります。

カメラの交換レンズ

カメラ本体も、機種によっては数千円程度のものもありますが、プロが使うような機種であれば、数十万円の価格のものもあります。

総じて趣味の物は、興味ない人からすれば考えられない金額であったりするのです。

高く売るコツとしては、付属品や購入時の箱、ケース、アクセサリやパーツなどを揃えて出すことや、レンズにヨゴレ(カビなど)がある場合は、クリーニングを依頼してからの方が高値が付く場合もあります。
ただ、そもそも価値が分からないのに費用を出してクリーニングするのも勿体ない、と思う場合は、そのままでも構いません。

家電・PC・スマートフォン

テレビ

家電は寿命がありますので、購入して数年程度まででしたら、値段が付く可能性が高いでしょう。
大型家電の場合は、箱はないと思いますので、汚れがあれば綺麗に拭きとっておくと良いでしょう。
PCやスマートフォンは、必ずデータを確認し、必要なデータのバックアップを取ってから買い取りしてもらいましょう。
Macは愛好家がいますので、もし、初期のMacで稼働するものがあれば、かなりの金額になる場合もあります。
スマートフォンでは、iPhoneが大変人気ですので、箱や付属品などを揃えて出すと、機種やストレージの容量によっては数万円になる場合もあります。

iPhoneイメージ画像

いずれも、なるべく綺麗な状態が望ましいので、汚れがあれば綺麗に拭きとって査定してもらいましょう。

家具

デザイナーズ家具イメージ

民芸品や高級家具、デザイナーズ家具などは高額査定が期待できるものです。
汚れなどがあれば、優しく乾拭きしておきましょう。物によりますが、素人が頑張ってシミを落そうとしたり、キズを隠そうとすると、かえって価値を下げてしまう場合もありますので注意してください。

お酒

ウイスキー洋酒

一般的に年代物の洋酒に値段が付きやすいのですが、近年、日本酒も評価が上がってきています。
もし故人がかなりのお酒好きであれば、価値の高いお酒かもしれません。
高く査定していただくコツは、なるべくボトルを綺麗にしておきましょう。
外箱や替えの蓋が付いているものは、必ず一緒に査定に出します。

ご注意頂きたいのは、ボトルを綺麗にする際に、ラベルを汚さないようにする事です。
そのため、濡らしたタオルや、ホコリや汚れが激しいボトルを拭き上げる時に、ラベルまで一緒にこすらないように気を付けてくださいね。

骨董品・美術品など

骨董品イメージ

一般論ですが、きちんと箱に入っている物は高額査定の可能性ありです。
陶器、掛け軸、絵画、茶道具などなど。

絵画は、絵には価値がなくても、もしかしたら額縁が高額な場合もあります。
アンティークと言えるほどの額縁だと、それだけで数十万~という物もあります。

古い切手

また、古銭や切手なども物によっては、かなりの金額になる場合もあります。

いずれも、そうした骨董品や美術品の類は、なるべくそのままの状態で査定してもらいましょう。
骨董品は「古いから」価値があるものも多く、綺麗にしてしまったばかりに無価値になってしまうケースもあります。

その他

アンティーク人形

古い人形も価値がある場合があります。
バービー人形、リカちゃん人形、陶器の人形、そして日本人形なども、メーカーや作家、製造年によってはかなりの価値を持つものも少なくありません。

日本刀

日本刀も、名匠とよばる匠が手掛けた作品や、歴史的価値の高い物であれば、数百万、数千万といった価格で取引される場合もあります。
日本刀は管理が非常に大切です。もし錆ついてしまっていた場合は、ある程度の価値を調べてもらってから、専門化に研いでもらいましょう。
間違っても素人のあなたが研いではいけません。

仏像と金仏具

仏像や金仏具も価値が付きます。
仏壇や仏具の購入代金は、相続税の控除に該当しますので、ちょっとお金がある方ですと、純金のオリンや仏像をお持ちの方もいらっしゃいます。

3.ちょっと待った!その遺品、勝手売っていいの?

ダメをする女性

ここまで、価値があるかもしれない遺品の種類や、高く買ってもらうコツについて解説してきましたが、ちょっと待ってください。
その遺品、勝手に売却してしまって良いのでしょうか?
次の2つのケースでは、勝手に遺品を売却してしまうと問題になることがありますので、注意が必要です。

①相続放棄の場合

相続放棄をした場合や、相続放棄をする予定の方は、勝手に遺品を売却することはできません。
遺品も言ってみれば故人の財産になります。そのため、価値の有無にかかわらず勝手に遺品買い取りに出してしまって売却すると問題になってしまう場合があります。

②相続人の同意を得られていない場合

相続人、簡単に言えば他の家族の同意を得ていない場合、親族間でのトラブルに発展する場合があります。
遺品は相続財産でもありますので、相続人全員の同意が必要です。

遺品整理で買い取ってもらう時によくあるトラブル3選!

トラブルで頭を抱える男性

次に、遺品整理で買い取ってもらう時に、よくあるトラブルをご紹介します。
あなたがもし「面倒だから遺品整理業者さんにそのまま買い取ってもらおう」と考えているのであれば、以下のことをご理解いただいた上で、依頼するようにしてくださいね。

遺品買い取りのトラブル①価値を知らずにゴミ扱い

遺品整理業者さんは、遺品の価値について詳しい業者さんばかりではありせん。基本的に、産廃業者さんや便利屋さんが事業の一つとしてやっている事が多く、買い取り専門の業者さんではないのです。
また、一言に遺品と言ってもその種類はさまざまです。
買い取り業者さんも、ジャンルによって得意不得意があることは、あなたもご想像できると思います。
着物買い取り業者さんは、もちろん着物の査定は得意でしょうけど、家電の買い取りはあまり得意ではないことが多いですし、お医者さんが外科や内科、皮膚科と専門があるように、遺品買い取り業者さんも得意不得意があるのです。

このように、得意・不得意といったジャンルがあるくらいなのはまだマシな方で、中には全くそうした買い取りの知識も経験もないのに「できますよ~」と安請け合いして、ほとんどをゴミとして処分してしまうこともあるのです。

遺品買い取りのトラブル②遺品整理業者による窃盗

泥棒

遺品整理と同時進行で遺品買い取りをして頂く場合に起こるトラブルです。
作業する現場をずっと監視しているのは難しいので、いわゆる金目の物があった時に、コッソリと持ち帰ってしまうような話も少なくありません。

そんな悪質で手癖の悪い業者さんばかりではありませんが、残念なことに、そんなこともあり得るのです。

遺品買い取りのトラブル③価値を誤魔化して安く査定

騙してお金を得る男性

あなたのように何も知らない人が遺品の買い取りを依頼するとき、起こり得るトラブルの一つですね。
タダ同然の査定をした品が、後日数十万円で店頭に並んでいた!なんて事例も、決して少ない話ではありません。
5,000円の価値しかありませんよ、と言われた品が80万円!
3,000円で引き取ってもらった掛け軸が200万円!
こういった事例が本当にあるのです。

4.遺品の買い取り業者の選び方

案内する女性

遺品の買い取りにまつわるトラブルを知って頂いたあなたに、どうすればトラブルない遺品買い取りができるのかご案内したいと思います。

まず、実際問題として、あなたに大量の遺品を整理して、値が付きそうな物を仕分けする、なんて時間や労力はなかなか取れないと思います。
それは、あなただけではありません。現実にほとんどの方がそうなのです。

日常の生活プラス、亡くなられた方の家の片付け、要る物と要らない物との仕分け、そしてさらに買い取ってもらえそうな物の見極めをして、適切に保管しておくなんてことは、簡単なことではありませんよね。

大切な遺品ですから、高価買い取りをしてもらいたいのは誰でも同じだと思います。
しかし、まず、手前にやらなくとはいけない「片付け」や「遺品整理」がすでに大変なのです。

さらに、遺品の仕分けをし、価値がありそうな物・そうでない物を見極め、そして良心的に、それぞれ最も高額に査定してくれる業者さんを渡り歩くなんてことは、普通はできません。

そこでオススメの方法は、優良な遺品整理御者さんに一括でお願いする方法です。
次の項目で、具体的な方法について解説していきます。

5.こうすれば大丈夫!遺品整理業者さんの選び方

先にご紹介した通り、時間や手間をかけられない場合は、遺品整理と買い取りを両方やっていただける業者さんに依頼することが、もっとも効率的で、あなたの労力が少ない方法だと言えます。

でも、その方法で重要なのは、「必ず複数の業者さんに相見積もりを依頼する」ということです。

しかし、そうは言っても自分で複数の業者さんを探し出し、それぞれ要件を伝え、見積りを取るなんてなかなか出来ませんよね。
また、依頼した業者さんが出してくれる見積りが、本当に安いのかどうか分かりません。

そして遺品整理と遺品買い取りを一緒に頼む場合に最も怖いのは、見積りは安くても、後から高額な追加料金を言ってくる業者もいるということです。

そんなあなたにオススメの方法は、安心できる業者さんを教えてくれる第三者機関を挟むことです。

今は、どんな業種においてもそうした比較サービスが整っています。
引っ越し屋さんや結婚式もそうですよね。
遺品整理の業界も同様に、優良な業者さんを選定して紹介してくれるサービスがありますので、
「自分で複数の業者を調べて、要件を話して、出てきた見積りを精査するのは大変」
という方は、ぜひこうした一括見積りサービスを利用してみると良いでしょう。

6.遺品買い取りや遺品整理は相見積もりが必須!

相見積もりが大切と説明する女性

最後に、とても大事なことなのでもう一度言いますね。
遺品整理は、あなたもそうであるように、多くの方にとって始めてか、慣れないことだと思います。
どんな手順なのか、どんに注意点があるのか、経験もないですし、きっと周りにも詳しい方は多くないでしょう。

でも、遺品整理や遺品の買い取りで、あなたが損をしたり、故人の思い出を傷付けてしまうようなことにならないようにするには、相見積もりを取ることが一番良い方法ですし、むしろそれ以外の方法はありません。

あなたが遺品の買い取りしてもらいたいと思っているのであれば、必ず複数の業者さんに見積りを依頼しましょう。

相見積もりをするのは、なんだか申し訳ない気がする
相見積もりをするのは良いけど、断りにくい

こんな想いを持たれている方も多いでしょう。
あなたもそんなふうに思っていませんか?

私もそうです。特に対応してくれた方が感じの良い方であれば、お断りするのも申し訳ない気がして言いづらいですよね。

そんな方も、第三者が仲介してくれる一括見積りなら大丈夫!
そうした気まずさもなく、複数の業者さんに自分で手配する手間もなく、そしてプロの目線で適切な業者さんから最適な見積りをもらうことができます。

もろちん、見積りは完全無料ですから安心してください。

7.この記事のまとめ

この記事では、遺品買い取りで価値がつきそうな物のご紹介や、それらをなるべく適正に高値で査定してもらうコツ、そして遺品買い取りをどんな業者さんにお願いすると良いのかについて解説しました。

あなたのご家族が愛用されてきた、大切な遺品です。
ぜひ、適正な査定をしてもらい、次に大事にしてくれる方に繋いでもらえると良いですね!
そうする事で、きっと故人も喜んでくれますし、大切な品も、その価値を引き継いでもらって生き続けることになりますね。

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