遺品整理業者に資格は必要?遺品整理士の資格がないのはダメな業者?

○×で悩む女性遺品整理

遺品整理を業者さんに依頼しようと思ったとき、資格を持っている業者と、持っていない業者さんで迷うこともあると思います。

もちろん、資格があった方が良いことが多いのですが、実は一概にそうとも言いきれません。

どんな業種でもそうですが、資格があれば良いという訳でもないのです。
資格を持っていてもロクでもない業者さんもいますし、資格を持っていなくても、素晴らしい業者さんもいます。

資格は一つの目安でしかありません。

では、どうやって業者さんを選定すれば良いのでしょうか?
結論から言えば、相見積もりを取ることです。
複数の業者さんから見積りをもらい、それぞの対応を見極めることが一番良い方法です。

資格の有無が全てではないとは言え、資格があるかないかは、選ぶ基準として大きな意味を持っています。
同じような見積りが出た場合、資格のあるなしで決める事もあると思います。

そこで、この記事では遺品整理業者さんの持つ資格について解説したいと思います。

あなたが大切な家族の遺品整理を依頼するとき、失敗したり損をするなど後悔しないように、参考にして頂ければ幸いです。

この記事でわかること
・遺品整理業者さんが持っていると良い資格
・資格はあくまで判断材料の一つということ
・遺品整理業者さんの選び方

1.遺品整理業者さんが持っていると良い資格4つをご紹介

資格の勉強のイメージ

最近はどんな業界でも資格があります。

しかし、本当に価値がある資格と、それほどでもない資格とがあります。

国家資格などはもちろん価値がありますし、それ自体を取得することも難しいことが一般的であるため、その資格を持っているかどうかは、大事な判断材料になる場合も多いでしょう。
また、事業内容によっては資格がなければ、その業務をすることができないという資格もあります。

逆に、実質的にはあまり意味のない資格も世の中には存在します。
「資格ビジネス」と言われる商売もあり、民間資格の中にはそうした資格があることも事実なのです。

そのような資格の場合、(その業界の中の人にとって)実質的に持っていても持っていなくてもかわらないと思っているため、取得していないような事業者さんもあります。

これが、冒頭に触れたような「資格は一つの目安でしかない」という意味になります。

では、遺品整理の業者さんが所持していると良い資格は何があるのでしょうか?
そしてそれを持っていない業者さんは違法なのでしょうか?

遺品整理業者さんに関係する代表的な資格や許可は、4つあります。
①遺品整理士
②一般廃棄物収集運搬処理業許可
③古物商許可証
④事件現場特殊清掃士

次の項目より、それぞれ詳しく解説していきます。

2.遺品整理士という資格とは

ポイントを示す女性

遺品整理士という資格は、北海道の千歳市にある一般社団法人遺品整理士認定協会という協会が認定をしている民間資格になります。
協会のホームぺージには、次のように養成理念があります。
※要約
・遺品整理に関わる法規制等の知識を正しく身に付けられます。
・遺品を、故人の想いのこもった品で供養という観点から取り扱う方法について学ぶ。
・法令順守の認識を高め、実務だけでなく“命の尊さ”について考える機会とする。

とあります。

ちなみに、この遺品整理士という資格は、遺品整理業務に必須ではありません。
あくまで民間資格であり、これがなければ遺品整理業は出来ないことはなく、基本的に誰でも遺品整理業は始めることができます。

遺品整理士の資格がなくても、違法にはならないということです。

遺品整理士の資格を取るには

申し込み資格は、特にありません。
現場での実務経験や年齢・学歴などは問われない資格です。

具体的には、電話又はホームページから申込を行い、入会金25,000円と会費7,000円を支払うと教材が届き、問題集にそったレポートを提出します。
約2ヶ月で合否結果が届き、合格すれば認定手続きをします。
その後認定証書が届くという流れになっています。

講座は通信制なので、自宅で、自分のペースで進めることができます。
合格率は65%~70%と言われており、それほど難易度が高い資格ではないようです。

遺品整理士の資格を取得することで得られるメリット
・認定カードがもらえる
・認定証書がもらえる
・上記を提示することで、お客様からの信頼や安心感を得ることができる

3.一般廃棄物収集運搬処理業許可とは

ゴミ収集車

家庭から出た不用品を集めて運搬するためには、一般廃棄物収集運搬処理業許可が必要となります。
しかし、この許可は各市町毎に必要になることと、新規の許可はなかなか下りないことから、この許可を持っていない業者さんも多くいらっしゃいます。

似たような資格で、産業廃棄物収集運搬業許可という物がありますが、遺品整理は一般家庭から出る不用品なので、この資格ではダメなのです。

ちなみに、この許可を持っていない業者さんは、持っている業者さんに委託するなどの方法で問題ありません。

なお、許可を持っていない業者さんが自分達で遺品整理で出た不用品などを運搬すると違法となります。

4.古物商許可証とは

資格・免許

遺品整理で出た品を遺品整理業者が買い取るには、古物商許可証が必要となります。

遺品の中で買い取ってもらいたい物がある場合は、この古物商許可証を持っている業者さんを選ぶようにすると良いでしょう。

古物商許可証がない業者さんは、遺品の買取をすることはできません。

古物商許可証を取得するには

古物商許可証は、管轄の警察署で申請すればよく、それほど難易度も高くないため比較的持っている業者さんが多いと思います。

古物商許可証の申請には、次の物が必要となります。
・本籍地記載の住民票
・身分証明書
・略歴所
・誓約書
法人の場合は以下の物も必要となります。
・定款(奥書したもの)
・履歴事項全部証明書の写し

5.事件現場特殊清掃士とは

特殊清掃スタッフ

事件現場特殊清掃士の資格とは、孤独死をされた部屋などの特殊な清掃が必要とされる現場に対応する資格となります。

具体的には、死後長時間が経過し、血液や体液、腐敗臭が染みついた部屋の清掃や、いわゆるゴミ屋敷と呼ばれるような部屋の清掃に関する知識を学びます。

遺品整理士と同じ民間資格になりますので、この資格がないからといって特殊清掃ができないことはなく、実施しても違法でもありません。

事件現場特殊清掃士の資格をとるには

申込は誰でもできます。年齢や学歴、現場での実務経験などは不要です。

一般社団法人 事件現場特殊清掃センターに申込を入れ、
入会金25,000円、会費5,000円を払うと教材が届きます。
レポートを提出し、合格する通知が届きます。
その後、認定証書と認定カードが発行されます。

事件現場特殊清掃士の資格を取得することで得られるメリット
・認定カードがもらえる
・認定証書がもらえる
・上記を提示することで、お客様からの信頼や安心感を得ることができる

6.悪徳業者もいる!遺品整理業のトラブルとは

悪徳業者のイメージ

遺品整理業者さんに依頼する業務の中で、実際に業者さんの経費は何かと言えば、

・スタッフの人件費
・車両や機器のレンタル費用や機材・薬液など消耗品の費用
・廃棄物の処理費

主には上記の3項目です。

この中で、一番削減したいのはどれでしょう?

もう少し言葉を選ばずストレートに言いましょう。
悪い方法で経費を削減できるのはどれか?といえば、3つ目の廃棄物の処理費用になります。

そのため、本当に悪徳業者ですと、正式な手順で不用な遺品の処分をおこなわず、山中や河川敷などに不法投棄するケースもあるのです。

不法投棄

あなたはちゃんと業者さんに費用を払って処分してもらったつもりでも、もし万が一そのように不法投棄され、その中からあなたの物だという個人情報を示す物が見つかった時、最悪の場合はあなたが罪に問われる可能性もあるのです!

他にも次のようなトラブルがあります。
■最初はお値打ちな見積りを提示して依頼する事にしたけど、作業中にどんどん追加料金が発生して、最終的には何倍もの費用になってしまった。

■確かにあったはずの母の宝飾品がなくなった。

■残してもらいたかった大切な品を、作業中に壊されてしまった。

もちろん、トラブル中には悪意ではなく不可抗力であった場合もありますが、実際にこのような事例があり、消費者センターに相談が寄せられる事も少なくありません。

7.資格があればそれで良い訳ではない

ストップする女性

遺品整理の仕事だけの話ではないかもしれませんが、資格があれば必ず安心という訳ではありません。

資格はそれなりの知識がなければ習得できませんし、色々な許可は会社や事業者の存在がしっかりしていなければ取得できません。

その意味では、遺品整理業者さんを選定する際に、必要な資格や許可の有無は注意すべきポイントであると言えると思います。

しかし、本当に良い仕事をしてくれるかどうかは、業者さんのモラルにかかっています。

モラルの欠けた業者さんやスタッフであれば、どれだけ資格や許可を持っていても関係ありません。
決して良い仕事はしてくれないでしょう。

そこで、次の項ではどのように遺品整理業者さんを選定したら良いのかについて解説していきます。

あなたが損をしたり、後から後悔することがないように、かならず読んでくださいね。

8.遺品整理業者の選び方

遺品整理した和室2

遺品整理を専門家に依頼する時に、注意した方が良いことはいくつかあります。

もちろん、ここまでご覧頂いたように必要な資格や許可証を持っていることも大事なポイントです。

でも、それだけでは本当にあなたにとって優良な業者さんかどうかわかりませんよね。

大切な家族の遺品を整理してもらったり、大事な実家の片付けをお願いする業者さんですから、絶対に優良で、そしてできればお値打ちな業者さんに依頼したいと思います。

そんなあなたに優良な遺品整理業者さんの選び方を解説します。

まず第一に、相見積もりを取ることです。

「なんだ、そんなことか」
「そんなの当たり前でしょ」

こう思った方もいらっしゃれば、

「そんなに複数の業者さんは知らない」
「何社にも見積りを依頼したら申し訳ない気が…」
「複数の業者さんとやり取りするのも大変そう」

こんなふうに思う方も多いと思います。

そんなあなたにオススメな方法が、一括で複数の業者さんに見積りを依頼できるサービスの活用です。

この方法であれば、あなたが何社も調べて何度も同じ話をする必要はありません。
面倒なやり取りのほとんどは代行してくれるのです。

そして見積りが出たら、その上で資格の有無やスタッフさんの対応などを確認しましょう。

前述したとおり、資格や許可証は必ずなければいけない物ではありません。

まだ開業したばかりで、そうした資格を持っていないけれど、とてもやる気があって誠心誠意取り組んでくれる業者さんかもしれません。

でも、そうした優良な業者さんかどうかは、実際に見積りをとってみるしか確かめる方法がないのです。

とはいえ、一括見積りのサービスでは、業者さんを紹介するサービス側の信用問題にもなりますので、基本的にはちゃんとした業者さんしか登録されていませんし、紹介されませんので安心です。

気持ちの良い男女スタッフ

見積りを確認し、料金に納得ができたら次の事も注意してみるようにしてください。

・遺品に対する想いを汲み取ってもらえている。
・見積書の内容で不明な部分に対して、明確な説明をしてもらえる。
・追加費用の可能性や料金についてきちんと説明がある。
・清潔感がある。
・受け答えはハキハキしている。
・メールなどの内容やレスポンスが良い。

こうしたことを総合的に見て、最終的に依頼する業者さんを決めると良いでしょう。

もう一つ裏技的?なポイントとしては、お願いする事が決まった業者さんには、ちゃんと信頼して任せるようにしましょう。
寸志を出すまでは必要ありませんが、労いの言葉や、出せる状況であればお茶などの差し入れも実際には効果的です。

遺品整理業者さんも人間です。
お客様に良くしてもらえれば、いつもより余計に良い仕事をしたいと思うものです。

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9.遺品整理業に資格は必要?についてのまとめ

この記事では、遺品整理業者さんに資格は必要か?について解説してきました。

遺品整理業は、必ずしも資格が必要な仕事ではありませんが、資格を取得するにはそれなりに費用も時間もかかりますし、そうした苦労をしてまで取得するという、その会社の姿勢とも言えます。

ですから、資格を有しているということは、それなりにシッカリした業者さんだと判断しても良いとは思いますが、資格を持っているからという理由だけで決めることは危険です。

必ず複数社の相見積もりと、実際にあなたの目でスタッフさんを見て判断するようにしてくださいね。

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