遺骨の処分にお困りの方必見。送骨や散骨、粉骨などの方法を解説

悩む女性とロゴ遺骨

お葬式、そして遺品整理などが終わると、遺骨をどうしたら良いのか悩む方も多くいらっしゃいます。

遺骨の処分なんて言い方をすると、冷たいとか不謹慎とか、故人に対する冒涜だなどと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、世の中にはいろいろな事情の方がいらっしゃいます。
特に現代では、いわゆるお墓に埋葬・納骨をするなどの“供養”を、全ての人がしてあげられる訳ではないのです。

お墓などに埋葬することが出来ない人にとって、遺骨をどうするか?を表現する言葉としては、残念ながら処分としか言いようがないのです。

ですから、遺骨の処分について悩んでいるあなたは、そのことを気に病む必要はありません。
実際、日本には100万柱(遺骨の数え方は柱と言います)以上の無縁仏、言い換えれば処分に困っている遺骨があるとされ、年々増加傾向なのです。

さて、遺骨の処分についてどうすれば良いか結論から申しますと、次の方法が一般的です。
①送骨サービスを利用する
②海洋散骨を利用する
③樹木葬など安価な永代供養墓を利用する

もちろん、従来から一般的とされる方法もありますので、遺骨の処分・埋葬方法について色々と解説していきたいと思います。

この記事で解説していること
・遺骨の処分で困っている人は大勢いるということ
・さまざまな遺骨の処分方法とメリットデメリット
・遺骨の処分についてかかる費用

1.遺骨の処分に困っているのはあなただけではありません

遺骨イメージ写真

遺骨の処分に困っているのは、あなただけではありません。
冒頭でもご紹介した通り、日本では本当に多くの遺骨が処分に困る状態になっています。

その大きな原因は、日本の超少子高齢化です。

戦後間もない頃は、子どもが数人以上いる家がたくさんありました。
また、多くの人が永続的に生まれ育った土地に永住することが当たり前であり、仕事の都合などで故郷を離れた人も、いつかは地元に戻って家を継ぐことが普通でした。

そのため、一般的には長男が。長男がダメでも誰かが実家やお墓などを継いでいくことが当たり前でしたし、それを常識と皆が思い込んでいたのです。

ところが、現代の日本は合計特殊出生率が1.36という超少子社会です。
全ての家庭に跡継ぎがいない状態なのです。

また、生まれ育った土地に永住するとか、家を継ぐことが当たり前だ、なんて意識は過去の物となっています。

つまり、そもそも子どもがいない上に、地元に住み続けて家やお墓を守っていく子どももがいないという現実なのです。

そんな事から、次のような方は現実に遺骨の処分に非常に困っているのです。

跡継ぎのいない男性

・実家を継ぐ人がだれもいない人
・子どもがいない人
・子どもはいるけど女性だけの人
・叔父さん叔母さんに家族がいない人
・お墓はあるけど、一杯になって入りきらない人
・墓じまいをしたい人

あなたはどのケースに当てはまるでしょうか?
もしかしたら、現時点では当てはまらない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ちょっと想像してみてください。
次の世代はどうですか?
あなたの子どもは大丈夫でしょうか?お孫さんはいらっしゃいますか?

このように、少し先の未来を考えると、供養(お墓)の継承は日本人のほとんどの方にとっての大問題と言えるのです。

2.一般的な遺骨の処分・埋葬方法と料金相場を解説

今後ますます遺骨の処分に困る方が多くなっていくとはいえ、今ある遺骨をどうにかしなければいけない事実は変わりません。

そこで、一般的な遺骨の処分方法である埋葬について、その種類などをご紹介したいと思います。

お墓に埋葬

墓地

お墓に埋葬することは、遺骨の処分(供養)方法として、最も一般的な方法です。

お墓とは、一般的には永代の使用権をもった墓地に、石碑を建ててその下に遺骨を埋葬するものです。

よく、「お墓を買う」と言いますが、正確にはずっとその土地を使える権利を買う、という意味で、実際に土地を購入する訳ではありせん。
また、ほとんどのお墓では年間の管理費が必要になり、それを払い続けることも、そのお墓を使える条件となっています。

市町村など公営のお墓や、地域にある墓地、そして主に寺院が管理するお墓の3種類があります。

先祖代々のお墓がある方は良いのですが、新規でお墓を購入する場合、新たに墓地の契約と、石碑の購入をしなくてはいけません。

お墓にかかる費用とは

高額なお墓の費用

平均で200万円近くと言われています。
都市部の利便性の良い墓地ではもっと高額になるケースも多く、300万円~500万円くらいのお墓も珍しくありません。

地方の山間部にいけばやはり安いお墓が多いのですが、それでも数十万~150万円くらいは必要な場合が多いようです。

永代供養のお墓

納骨堂

最近大変多くなっている遺骨の処分(供養)方法として、永代供養形式のお墓を選択される方が非常に多くなっています。
むしろ、前述したような、今まで“普通”とされてきたお墓は、今はほとんど売れなくなているとも言われ、代わりに大半を占め始めているのが、この永代供養のお墓です。

永代供養とは、名前からすると永久的に供養してもらえるようなイメージを持たれますが、それは違います。

多くの永代供養墓では、17年や33年といった期限付きのお墓なのです。
※年数は、お墓や契約によって異なります。

また、永代供養形式のお墓の特徴として、
期限分の料金を先払いする
という事もあげられます。

これによって、遺骨を納骨した後に誰も管理する人や費用負担する人がいなくても、問題も発生しませんし、誰にも負担がかからないのです。

ちなみに、期限がきた時に遺骨はどうなるか?と言いますと、その永代供養墓を管理しているところ(主に寺院)が、他の方の遺骨と一緒にして、合同供養を続けていくカタチになります。

現在、永代供養形式のお墓は実にさまざまな形式があります。
■屋外型
納骨塔タイプ、樹木葬タイプ、屋外型納骨堂(ロッカー)タイプなど

■屋内型
ロッカータイプ、自動搬送式タイプ、棚タイプなど

永代供養墓の費用とは

永代供養のお墓は、ご案内した通りかなり様々な方法や種類があり、相場金額にも幅があります。
一番安いタイプでは5万円前後から。
一般的には25万円~70万円くらいが多いようです。

設備の良い永代供養墓や、広いスペース(家族複数人が入れるサイズ)ですと60万円~200万円と高額な料金設定となっています。

散骨とは

海洋散骨用の船

最近人気が上昇している遺骨の埋葬方法として、散骨があります。
一番ポピュラーなのが海洋散骨です。
これは、遺骨を海に撒くという埋葬方法です。

ただ、遺骨をそのまま撒くだけですと遺骨遺棄罪に抵触しかねませんので、遺骨をそのまま撒くのではなく、粉末状にしてから海など規制されていない場所に撒きます。

海に撒く場合は、条例など規制のない海域で行うことが必要とされます。

地上に撒く場合は、墓地などもともと遺骨を埋葬する事を許可された土地に、樹木を植えるなど専用の区画を作り、そこに散骨するケースが多いようです。

宇宙葬のロケット

また、ロケットに載せて宇宙に飛ばす、宇宙葬という方式のものもあり、実際にすでに何回も実施されています。
ただ、宇宙葬で宇宙に飛ばせるのは遺骨のほんの一部だけなので、残った遺骨は別の方法で処分することが必要となります。

散骨にかかる費用とは

一般的に多い散骨サービスは、海に遺骨を撒く海洋散骨になります。
海洋散骨の費用は、プランによって異なります。

・遺骨を郵送で送り、粉骨と散骨を完全にお任せでしていただく代行プラン
30,000円~50,000円

・複数の家族と一緒に乗り合わせる合同散骨プラン
100,000円~200,000円

・船を貸し切って一組で散骨する貸切プラン
200,000円~

・宇宙葬
約30万円~

なお、費用は高くなりますが「船が苦手」という方のために、ヘリコプターや小型の飛行機をチャーターして海洋に飛び、上空から散骨するという方法もあります。

合祀墓・合同納骨堂とは

合祀墓

合祀墓や合同の納骨堂とは、永代供養形式のお墓の一種とも言えますが、個別のスペースが確保されたお墓ではなく、その他大勢の遺骨と同じ空間に埋葬する方法になります。

具体的には大型のお墓やお堂のような物を作り、その中の遺骨を収めるスペースに入れるのです。
きちんと並べる所もあるようですが、多くは地下や半地下の空間に収めます。

「ねんごろに供養します」なんて言い方をして
手を合わせながら納骨する、と言えば聞こえはいいですが…

分かりやすく言えば ポイっ とするのです。

その代わり料金も格安であることが多く、こだわりのない人や費用を出せない人にとって選択肢の一つとなっています。

合祀墓・合同納骨堂の費用とは

合祀墓や合同納骨堂の費用は、3万円~7万円程度の所が一般的です。
高い所でも10万円程度となっています。
しかし、中にはそのような埋葬方法にも関わらず、何十万円もするお寺もありますので、注意が必要です。

3.裏技的な遺骨の処分方法をご紹介

一軒家

前述したような正当な方法が取れない方に、裏技的な遺骨の処分方法を解説します。

それは、
そのまま自分が死ぬまで家に置いておく
という方法です。

遺骨は、刑法190条の死体損壊・遺棄罪によって
遺棄してはいけないと定められています。

遺棄とは、社会通念上埋葬とは言えない方法で放棄することで、簡単に言えば「捨ててはいけない」ということです。

また、遺骨を埋葬して良いのは、墓地埋葬法という法律によって「お墓と認められた所だけ」と決められています。

ところが、次の2点は明確ダメと決められていません。

①遺骨をいつまでも埋葬しないこと
②遺骨を持ち歩いたりどこかに置いておくこと

このことから、遺骨を持ち歩いたり自宅に置いておくことは問題ないのです。
もちろん、心理的・心情的な問題は別として、です。

とは言え、この方法は自分が死んでしまった後に、自分の遺骨とともにその遺骨の処分を誰かに任せなければいけない無責任な方法になりますので、お勧めできる方法ではありません。

4.無料で遺骨を処分・埋葬する方法

お墓をお持ちでない方が、合法的に無料で遺骨を埋葬する方法は次の方法が考えられます。
①自分で粉骨して散骨する
②無料で埋葬してくれるお寺を探す
それぞれ詳しく解説します。

①自分で粉骨して散骨する

粉骨イメージ

遺骨を物理的に破壊することは、実は死体損壊・遺棄罪で違法であるとされています。
このことから、散骨のために遺骨を粉末状にする粉骨もダメなのではないのか?という議論もたびたび発生しますが、供養や埋葬を目的とした処置であるため、粉骨については一応OKとみなされているようです。
※正式に合法とされているわけではありません。

このあたりの法律は、そもそも散骨とか粉骨といった発想がない時代に作られた法律であること、そして宗教的な感覚や問題が絡むことから、あまり厳密な規制がされていないようです。

ご自身で全て行えば基本的に費用はかかりません。

※粉骨についての具体的な方法は後述します。

ちょっと妙な話に思えるかもしれませんが、粉状になった遺骨は禁止されている場所以外なら自分達で散骨することが可能です。

ただし、下記の場所は必ず避けるようにしましょう。
・許可を受けていない土地や施設
・観光地など
・農業、養殖をしているエリア
他人の土地や施設はもちろんNGです。
観光地やその土地や海域で事業をされている方からすれば、風評被害の心配があるため、そうした場所での散骨は避けるべきです。

散骨は法律で禁止されている訳ではありませんが、逆の言い方をすると正式に認められている訳でもありません。

そのため、節度をもって、できればなるべく人目に触れないように散骨するような気遣いが必要です。

②無料で埋葬してくれるお寺を探す

お寺の中には、好意で困った人の遺骨を引き受けている所もあります。
ここでご紹介すると、そのお寺にご迷惑がかかってしまいますのでお教えは出来ませんが、そんなお寺もあるのです。

自分で粉骨をするには

ハンマー

散骨をするために、自分で粉骨をする場合の方法を解説します。

具体的な方法としては、遺骨を粉骨する際に飛び散らないようにビニール袋などにいれます。
そしてハンマーなどで細かく粉砕します。
2ミリ以下の粒状や粉状にする必要がありますので、ハンマーでの粉砕具合によってはすり鉢などで更に細かくする必要があるかもしれません。

ただ、この粉骨作業ですが、関東以北のエリアでは基本的に「全骨収骨」といってお骨の量が多いため、7寸という大きな骨壺にお骨が入っています。
全部を綺麗に細かく粉砕しようと思うと、かなりの労力です。

そして労力よりこたえるのが、精神的な部分です。
特に大切な家族の遺骨を砕いていくというのは、それなりのストレスになります。

1~2万円程度で粉骨のみを行ってくれるサービスもありますので、この部分は専門家に任せるのも一つの手段でしょう。

5.火葬する前で地域限定で使える方法

火葬場イメージ

残念ながら遺骨が既にある状態では使えない方法ですがご紹介します。

実は、

そもそも火葬場で遺骨を拾わない(もらってこない)
という方法が取れる地域もあります。

遺骨を拾わなければいけいないというのは、実は全国の火葬場で統一されたルールではなく、その土地のそれまでの火葬や埋葬の習慣から自然発生的に制定されたルールのようで、
地域によってかなり規制が違います。

正式に火葬場の条例がある市町もありますが、土地によっては火葬場単位で決まっているような印象もあります。
※火葬場に直接問合せても誰もルールの起源を知らないため。

ちなみに、全国的にはこの方法が使える地域の方が多く、北海道から沖縄まで全国約650ヵ所の火葬場や管理事業者に確認した所、次のような結果になりました。

約76%の火葬場=遺骨を拾わない(持ち帰らない)ことができる。
約23%の火葬場=必ず遺骨を全て持ち帰らなければいけない。

なお、主に遺骨を拾わないという選択ができない地域関東・東北・北海道です。
※関東・東北・北海道の中でも、収骨拒否ができる火葬場もありますが非常少数です。

それ以外の地域では、多くの火葬場で遺骨を拾わない「収骨拒否」をすることが可能です。
火葬場によっては遺骨を拾わない場合は誓約書が必要なところがあったり、「焼き切り」という依頼をしなければいけない所があったり、処分費が必要な火葬場もあります。

6.お墓を持てない方で一番良い遺骨の処分方法とは

ここまで遺骨の処分や埋葬についてご紹介してきましたが、実際にお墓を持てない方で、一番良い遺骨の処分方法とはどんな方法なのでしょうか?
冒頭で以下の方法をご紹介しました。
①送骨サービスを利用する
②海洋散骨を利用する
③樹木葬など安価な永代供養墓を利用する

この中で一番おすすめの方法、つまり費用が安く、手間と時間がかからない方法は、①の送骨と呼ばれるサービスになります。

送骨イメージ

送骨は遺骨をゆうパックで供養してくれる寺院などに郵送し、そのままその寺院で埋葬・供養してもらえるサービスになります。

サービスによって多少内容は異なりますが、次のような流れが一般的です。
①申し込み
②送骨セット(専用の箱・書類など)が届く
③遺骨をセットし、発送する
④寺院にて埋葬・供養してもらえる
⑤埋葬証明書が届く

サービスによっては、自分で遺骨を送るための箱などを用意しなければいけないケースもあります。

費用は様々な遺骨の埋葬方法の中でもっとも低価格で、最安値は2万円ほど。
高くても5万円くらいの所が多いようです。

もちろんデメリットもあります

まずは、お骨を郵送するなんていいの?と心配になることです。

そして送られた先でお骨はどのように埋葬されるかと言えば、いわゆる合祀タイプの供養が一般的ですから、後日個別にお墓参りがしたいと思っても、個別の遺骨には会えません。

また、「やっぱり返して欲しい」と思っても、合祀されて後では基本的に不可能です。
他の方の遺骨と混じってしまうからです。

とは言え、これからの日本の社会構造を考えた時、継続して供養をしていける家庭は多くありません。
これからは永代供養や送骨といった遺骨の処分方法がスタンダードになっていくでしょう。

7.遺骨の処分についてのまとめ

遺骨の処分について、色々なことを解説してきました。
現実に、遺骨の処分に困る方はあなただけでなく非常に多くいらしゃいます。
もはや社会問題と言っても良い時代がすぐそこまで来ています。

ぜひ、あなたにとって一番良い方法を選択できることを願います。

ご紹介した事をまとめますと次の通りです。
・遺骨の処分に困っている人は、想像以上に多いということ
・遺骨の埋葬方法は、一般的なお墓、永代供養、散骨、合祀などがあること
・自分でも散骨はでき、無料で行うことも可能なこと
・遺骨の処分に困っている人は、送骨サービスが一番良いと思われること

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