墓じまいに伴う遺骨の処分方法とは?墓じまい後の遺骨はどうする?

墓地・お墓 遺骨

最近、墓じまいという言葉が非常に多く聞かれるようになってきました。

墓じまいとは、今まであった先祖代々のお墓を閉じる事を言います。
墓じまいが増えている背景は、日本の少子高齢化が主な原因であり、今後も増え続けると言われています。

墓じまいをすればお墓がなくなってしまう訳ですから、それまで入っていたご先祖の遺骨をどこか別の方法で埋葬または処分しなければいけません。

遺骨を処分なんて言い方をしたらいけないかもしれませんが、この記事では、墓じまい後の遺骨の処分(行き先)について解説していきたいと思います。

この記事でわかること
・墓じまいと遺骨の処分(別のところに埋葬)する手順
・墓じまいした遺骨の行き先について
・墓じまいのメリットデメリットについて

1.墓じまいが増えている背景とは

少子化のイメージ

墓じまいが増えている背景は、冒頭にもあるように、少子高齢化が主な理由と言われています。
出生率が2を割り込んで数十年が経過している日本では、全ての家庭に跡取りがいないのです。

子どもがいても女子しかいない家庭、男子がいても地元にはいない家庭も多く、実質的にお墓やお寺との付き合いを続けて行くことが困難な家庭が大変多いのです。

また、価値観、生活環境の変化とともに、仏教を信仰しているという意識のある方もほとんどおらず、お寺との付き合いを続けていく意味を持たない方が多いのも、大きな理由と言えます。

2.墓じまいをしないとどうなってしまう?

墓じまいで心配する女性

墓じまいをしないとどうなってしまうのでしょうか?
墓じまいをしないと、多くの場合、そのお墓は荒れ果てていくことになります。

お墓の多くは管理料の支払いが一定期間ストップすると、お墓は墓地管理側(お寺である場合が多い)で勝手に処分撤去できるという規約になっている所がほとんどです。

ですから、極端な話、放置しておけば自動的に処分されます。

実際に、自身で処分する費用が出せない方や、そもそも先祖のお墓の存在を知らない人もいらっしゃいますので、知らぬ間に一族が途絶えてそのまま放置されてしまうお墓も少なくありません。

そして、今は墓地余りの時代ですから、処分した所で次が入るアテもなく、お寺にとっても処分費の持ち出しが負担になる為、そのまま放置されているお墓もあるようです。

無縁墓

上の写真は、実際に跡取りがいなくなって放置されているお墓で、無縁墓と言われます。このような状態になってしまえば、ご先祖様にも、そして近隣のお墓にもお寺にも迷惑をかけてしまう事になってしまいます。

つまり、跡取りがいないのに墓じまいをしないままにする、ということは、お墓が荒れ果ててしまい、お寺や他のお墓の方にご迷惑をかけてしまうことになるのです。

もちろん、ご先祖様に対しても、大変申し訳ない気持ちになることも避けられません。

3.墓じまいして遺骨を処分。墓じまいの7つの手順を解説

最近増えていると言われる墓じまい。
メディア等でも時々耳にすると思いますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

とはいえ、実際に近い人で実施された方がいらっしゃれば別ですが、そうでない方にとっては墓じまいと言われても「お墓を処分して閉じる事でしょ?」くらいの認識だと思います。

もちろん、それで間違ってはいませんが、もう少し詳しく墓じまいについて流れを追って解説してみたいと思います。

墓じまいをして遺骨を処分するには、一般的には次の手順で進めます。

  • ①家族や親戚に相談する
  • ②入っている遺骨の行き先を決める。
  • ③お寺の檀家であれば、僧侶に相談する。
  • ④書類を揃える。
  • ⑤閉眼供養をする(仏教を信仰している場合)。
  • ⑥遺骨を取り出し、新しい行き先に移動する。
  • ⑦お墓を解体し整地してもらう。

墓じまいの手順その①家族や親戚に相談する

まずは、家族や親戚の方に相談をし、皆さんの同意を得ましょう。

実際に管理していくのは跡取りであるあなたですが、先祖代々のお墓であれば、他の親族にとっても他人事ではないわけですから、皆さんの同意は得て頂く方が良いと思います。

墓じまいの手順その②入っている遺骨の行き先を決める。

墓じまいをする事が決定したら、現在納骨されている遺骨の行き先を決めます。
行き先については、後ほど解説致します。

墓じまいの手順その③お寺の檀家であれば、僧侶に相談する。

お寺の檀家である場合、僧侶に墓じまいをする意思を伝えます。

お寺にとっては檀家やお墓は収入源ですから、大抵の場合引き止められます。

しかし、跡取りがいない、または継続して供養していけるか不安である事を伝え、

「このまま放置して万が一迷惑をかける事になっては申し訳ないので」

とハッキリと墓じまいをする意思を伝えましょう。

墓じまいの手順その④書類を揃える。

改装許可証を交付してもらうために、受入証明書と埋葬許可証、改葬許可申請書が必要になります。

お墓がある市区町村の役場へ出向き、「改葬許可申請書」を提出すると、「改葬許可証」を発行してもらえます。
このとき、改葬許可証の発行には、数日かかることもありますので注意してください。

この許可証は、寺院(もしくはお墓の管理者)の署名と捺印をしてもらい、ご遺骨・埋葬証明書と合わせて改葬先へ提出しますので、大切に保管しましょう。

手順を知っていればそれほど難しいものではありませんが、時間もかかりますし、手間もかかりますので、行政書士さんに依頼することも出来ます。

墓じまい業者さんで、そうした書類を揃えるサービスも一式になっていて、お願いすれば全部やっていただける業者さんもあります。

墓じまいの手順その⑤閉眼供養をする(仏教を信仰している場合)。

仏教を信仰し、かつ必要性を感じる方は、僧侶に依頼して閉眼供養の読経をしてもらいます。
精抜き(しょうぬき)・魂抜き(たましいぬき)とも言います。

仏教でない方や信仰していない方は、そうした行事は特に必要ありません。

墓じまいの手順その⑥遺骨を取り出し、新しい行き先に移動する。

お墓から遺骨を取り出します。

自分達で行っても問題ありせんが、気持ち悪いと思われる方もいらっしゃいますので、墓じまいを依頼す業者さんにお願いしても良いでしょう。

お墓によって骨壺ごと収められているお墓もあれば、遺骨だけ収めている場合もあります。

墓じまいの手順その⑦お墓を解体し整地してもらう。

一般的には石屋さんに依頼をしますが、墓じまいを専門にしている業者さんもいますので、事前に相談も含めて見積をとるようにしましょう。

特に、お墓によっては指定業者が決まっていて、お寺から特定の石屋さんしか入ってはいけないと言われてしまう所もあります。

そうした場合は、業者さんの選択の余地がなくなってしまいますので、できれば最初に指定石屋さんじゃない業者さんに相談して見積を取る事が大切です。

4.墓じまい後の遺骨の処分方法。遺骨の行き先

では、墓じまいをするとなった時、それまで納骨されていた遺骨はどうすれば良いのでしょうか?いくつかの方法がありますのでご紹介します。

墓じまい後の遺骨の処分方法。①他の永代供養墓に納骨する

永代供養墓とは、一定期間の使用権を購入するタイプのお墓で、屋外の納骨塔、屋内の納骨堂、ロッカータイプや自動搬送式タイプ、そして最近人気の樹木葬などがあります。

これら永代供養墓は、お墓によって期限は異なりますが、一定期間の使用権を前払いで払い込み、後々誰も面倒を見る人がいなくなっても大丈夫というタイプのお墓になります。

期限が経過すると、自動的にお墓の管理者によって遺骨は合祀墓に移され、以降はお墓の管理者によって供養されていきます。

墓じまい後の遺骨の処分方法。②海洋散骨・宇宙葬など

最近は宗教観の無い方が非常に多く、お寺の墓地などへの納骨を好まない方もいらっしゃいます。

また、どこかのお墓に納骨をすれば、お墓参りや、永代供養墓でなければ最終的な処分の必要がありますが、海洋散骨であればそうした心配は不要になります。

海洋散骨と花

「母なる海に還る」という意味でも、海洋散骨は人気が出てきています。

宇宙葬のロケット打ち上げ

まだまだ実施される方は少ないものの、ロケットに遺骨の一部を載せて宇宙に打ち上げる宇宙葬なんていう物もあります。

墓じまい後の遺骨の処分方法。③手元供養

遺骨をお墓に埋葬したり、海洋散骨などの方法を取るのではなく、自宅や手元に置いておく方法もあります。

自宅墓などの名称で商品を売り出している業者さんもあるようですが、総称して手元供養と呼ばれています。

ペンダントに少量の遺骨を入れ、身に着けておけるタイプもあります。

遺骨から人造ダイヤモンドを作る事もでき、それを指輪やペンダントに加工する事もできます。

日本の法律では、遺骨を埋葬して良い場所については決められていますが、いつまでに埋葬しなければいけないかは決められていません。
そのため、自宅で供養することも基本的には問題ないのです。

ただし、手元供養は、遺骨のお守りをされている方がいなくなった時、その遺骨をどうすれば 良いのか?という問題が残りますので、遺族の中でそうなった場合の最終的な方法は決めておくと良いでしょう。

遺骨を処分したい方に読まれている記事はこちら>遺骨 処分

5.墓じまいをして手元供養をしよう!流れや注意点を紹介

墓じまいのスタッフ

先祖代々から引き継いだお墓があるものの、後継者がおらず継承ができない方は多いのではないでしょうか?

また中には、お墓参りをしたいのに「お墓が遠くてできない」と悩んでいる方もいるかもしれません。

しかし実は、こういった悩みは墓じまいをして手元供養をすることで解決することができるのです。

そこで次に、墓じまいをして手元供養をする際の流れや注意点を詳しく解説いたします。
また、それらを行う利点についても触れておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

墓じまいをして手元供養をする利点

墓じまいはその名の通りお墓を手放すことで、手元供養は遺骨の一部を手元に置いて供養することを言います。

では、それらを行うことで具体的にどんな利点が得られるのでしょうか?

利点を知らないことには、なかなか行動には移せないと思われますので、まずはそれぞれの利点をご紹介します。

無縁墓になることを避けられる

無縁墓2

墓じまいをする大きな利点は、無縁墓にならずに済むという点になります。

無縁墓とは供養してくれる人がおらず、そのまま放置されてしまうお墓のことです。
なお、無縁墓の仏様のことを無縁仏と呼びます。

また供養されないだけではなく、墓地の管理者が無縁墓と認めた場合はお墓が強制的に撤去され、遺骨は無縁供養塔という無縁仏となった人だけが納められる場所に埋葬されてしまいます。

とはいえ、お墓の撤去には費用もかかり簡単に行えるものではありません。

そのため、先祖代々からお世話になったお寺にも迷惑をかけてしまう形になるのです。
このようなことからも、自身でしっかり墓じまいをするのが良い選択と言えるのでしょう。

お墓参りが必要なくなる

お墓参り

前述の通り、手元供養は遺骨の一部を自宅で保管して供養する方法のことです。

つまり供養対象が常に身近な場所にあるため、わざわざお墓に出向いてお参りする必要はなくなるのです。

また墓じまいをした後の大部分の遺骨は、基本的には永代供養墓へ移すか散骨という形になります。

そのため、その部分の供養に関しても特に心配することはありません。
よってお墓参りをするまでもなく、手元にある遺骨の供養だけで事足りてしまうのです。

墓じまいから手元供養までの流れ

前項では利点をご紹介しましたが、重要なのは手続きなどの具体的なやり方です。

特に墓じまいの手順は複雑なものになりますので、墓じまいから手元供養までの詳しい流れを見ていきましょう。

さっそくですが詳しい流れは以下の通りです。

新しいお墓を決める

まずは、新しいお墓を用意する必要があります。
新しいお墓が必要な理由は、今までお墓に入っていた遺骨を全て自宅(手元)に置いておくのはあまり現実的ではないからです。

墓じまいは改葬という形でなければ、基本的に行うことはできません。

ただし、全ての遺骨を自宅に置くといった選択は改葬に該当しないため、お寺や自治体に認められない場合があります。
いずれにせよ新しいお墓との契約が決まったら、受入許可証が発行されるので大切に保管しておきましょう。

新しいお墓の候補としては、永代供養の納骨堂・樹木葬などが一般的な選択肢となります。

海洋散骨も改葬として認められますので、お墓という形態を持ちたくない場合は海洋散骨も視野に入れましょう。

現在のお墓の管理者に墓じまいを伝える

合掌する僧侶

新しいお墓が決まったら、現在のお墓の管理者に墓じまいする旨を伝え、各遺骨の埋葬証明書を発行してもらいます。なお場合によっては、その際には離檀料を要求される場合もあります。

離檀料は、法的にはほとんどの場合応じる必要はありません。
お寺側も正式には取れない事は知っていますので、言葉を選ばず言えば「ふっかけている」だけです。

とはいえ、今までお世話になったことを踏まえ、5万円~20万円くらいを出される方が多いようです。

改葬許可証を取得する

市区町村に受入許可証・埋葬証明書・改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を取得します。この書類を得ることで、初めて墓じまいが可能になります。

遺骨を取り出して分骨する

古いお墓から遺骨を取り出し少量を手元に、大部分を新しいお墓もしくは自然へと散骨します。
なお、お墓によっては遺骨の状態が悪くなっている場合もあります。
その場合は専門の事業者に依頼し、洗浄などを行なってもらいましょう。

また、散骨と手元供養分の遺骨は粉末状にしておく必要があります。

遺骨を粉末状にすることを「粉骨」と言いますが、これも業者さんに依頼する方がスムーズです。
粉骨にかかる料金は業者によって異なりますが、量により1万円~数万円程度です。

古いお墓を撤去する

石材店に依頼して古いお墓を撤去してもらいます。なお撤去前には閉眼供養と呼ばれる、お墓に宿る魂を抜く法要を営む場合もあります。

以上が墓じまいから手元供養までの流れとなります。

ちなみに手元に残す遺骨は、一般的に真空のパックに入れて小さく可愛らしい骨壷に納めたり、アクセサリーに加工したりといった扱いがされます。

墓じまいをして手元供養をする際の注意点

墓じまいをして手元供養をすることは、メリットも多くありますが、主に2つの注意点があります。

一つずつ解説していきます。

費用がかかる

やはり注意すべき点として、まず挙げられるのは費用がかかる点です。

主な費用には離檀料・お墓の撤去費・永代供養墓の利用が挙げられ、それぞれの目安としては離檀料が5〜20万円、お墓の撤去費が10〜30万円、永代供養墓が安価なもので10万円前後となります。

もちろん散骨を行う場合はお墓の費用はかかりませんが、専門の事業者に依頼する形となるので結局同じくらいの費用がかかります。

他にも細かなところでは、遺骨の処理や手元供養用の骨壷などの費用が必要です。

周囲の理解が得られない

墓じまいを行うにあたっては、親族など周囲の方の理解が得られないという懸念もあります。
主な理由としては、お参りする場所が大きく変わってしまうことがあるからです。

それによってお墓が遠くなってしまったり、今まで通りの供養ができなくなったりする場合もあるのです。

そして墓じまいの方法が散骨であれば、そもそもお参りする場所すらなくなってしまいます。
となれば事前に相談をしていない限りは、やはり周囲の理解は得られないでしょう。

また中には、分骨することを良く思わない方もいらっしゃいます。
そういった方には、故人に対する供養の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。

6.墓じまいの費用について

費用を示す女性作業員

墓じまいの撤去作業にかかる費用の目安は、1平方メートルあたり10万円から15万円程度と言われています。

ただ、実際にはお墓のタイプによっても異なりますし、山間部の山肌にあるようなお墓の場合、重機やトラックが横づけできないなどの理由から、作業費が割り増しになる場合もあります。

一般的なサイズのお墓であれば、20万円~30万円程度と言われますが、かならず事前に見積りをもらうようにしましょう。

7.墓じまいのメリットデメリットを解説します。

最近は本当に多の方が墓じまいを希望され、実際に実施されています。

とある霊園(墓地)では、従来型のお墓は次々と墓じまいをされ、歯抜けになって困っていると管理者の方がボヤく一方、同じ霊園内でも樹木葬などの永代供養墓は売れているそうです。

このように年々増え続けている墓じまいですが、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
墓じまいに関するメリットデメリットを解説していきます。

墓じまいのメリットを解説。

墓じまいにはどんなメリットがあるのでしょうか?

墓じまいの最大のメリットは、継承者がいなくても安心という事になると思います。

墓じまいを検討される方の理由第一位が、「子どもや孫に負担をかけたくない」という想いです。

供養を継承していくという事は、お墓参り、墓地の管理料の負担、お寺との付き合いをしていく負担がかかっていきます。

この中でも、お寺との付き合い(檀家)は金銭的にも大きな負担となります。

仏教の考えでは、葬儀をするだけでは極楽に行く事はできず、追善供養とよばれる供養、つまり法要をしていかなければいけないとされます。

また、檀家であるということは、そのお寺存続の負担を担うという意味になりますので、様々な仏事・行事、そして本堂の修繕や建て替え費用の負担などを負うという事なのです。

ある調査では、1人の供養に対して弔い上げと呼ばれる33回忌まで供養を続けると、総額で数百万円以上の費用がかかると言われています。

墓じまいをされ、お寺との付き合いをお終いにする離檀をすれば、こうした負担も無くす事ができます。

また、お墓参りに行かなくても良いという事も、大きなメリットと言えるでしょう。

決してお墓参りに行くのが面倒だ、という意味ではなく、物理的にお墓までの距離がある場合は、なかなか簡単に行く事がでません。

「お墓参りに行かなければ」と思って日々過ごすこともストレスに感じる方も多いでしょう。

墓参り代行サービスなどもありますが、緊急的・一時的処置としては良いと思いますが、それが当たり前になってしまったら、そもそもお墓の意味があるとは言えないと思います。

墓じまいのデメリットを解説。

墓じまいをする事によって起こり得るデメリットとは何があるのでょうか?

基本的にデメリットは特にありません。

一時的には一抹の不安や寂しさを感じる事はあると思いますし、先祖代々のお墓であれば、それを閉じてしまう事に罪悪感を感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、誰も面倒を見る人がいなくなって無縁墓となってしまえば、それこそご先祖様に申し訳がなく、また近隣のお墓やお寺にも迷惑をかけてしまう事になります。

もちろん、心の拠り所としてお墓があった方が良いと思われる方も少なくありませんので、跡取りがちゃんといて、お墓の維持を継続できる事に不安のない方は、お墓を維持していかれる事が望ましいと思います。

お墓は、基本的には永年守り継いでいくものです。「今」ではなく、「すこし先」も考え、決断していく事が大切なのです。

8.墓じまいに伴う遺骨の処分(行き先)ついてのまとめ

墓じまいし遺骨を処分(別の場所に埋葬)する方法ついて解説してきました。

まとめますと次の通りです。
遺骨の行き先は、永代供養のお墓(納骨堂や樹木葬)、海洋散骨がある。
また、一部を手元に残して供養していく手元供養という方法もあります。

墓じまいの費用は、㎡あたり10万円~15万円と言われるが、お墓の条件によって異なり、一般的には20万円~30万円である場合が多い。

墓じまいをするにはメリットが複数あるが、実質的なデメリットは特にない。

繰り替えしになってしまいますが、ではなく、将来を見据えて考えていくことが大切です。

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