実家を片付けると一言で言っても、実家の片付けには主に2種類があります。
一つが、親が健在なうちに行う生前整理。
二つ目が、親が亡くなった後に行う遺品整理。
この記事では、親が亡くなった後に行う遺品整理において、実家を片付ける順番を解説しています。
もちろん、親がまだ健在な方にとっても、遺品整理で実家を片付けるということは、どんな内容なのか?を知っておくことで、
「そんな大変な事があるなら、あるていど生前にやっておいた方が良いな」
と、転ばぬ先の杖にしていただくこともできるでしょう。
親が亡くなられて遺品整理をしなくてはと思っている方も、まだご健在な方も、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
この記事でわかること
・実家を片付ける順番
・親がいなくなってからの、実家の片付けの大変さ
・実家の片付けを業者に依頼するときのポイント
実家の片付けは本当に大変!なぜこんなに荷物があるの?

実家の片づけを始めていくと、ほとんどの方がつい言葉に出してしまうのが
「なんでこんなに荷物があるの!?」
というセリフです。
人が生きていくためには、最低限必要な家財道具ってありますよね。
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、食器棚、ダイニングテーブル、椅子、タンス、ベッド、布団、毛布、リビングのテーブル、ソファー、コタツ、毛布、暖房器具に扇風機。
どうでしょうか?
たいていどこの家にもある物ばかりだと思います。
もちろん、あなたの家にもほとんどあるのではないでしょうか?
これに加え、衣類や食器、その他の生活雑貨。
さらに趣味の物やアルバム、あなた方の子ども時代の思い出の品など。
通販で買ったっきり1回も使っていない健康器具があるご家庭も珍しくありません。
どれも、それほど特別な物はありませんよね。
つまり、普通に生きているだけでも相当な量の家財道具に囲まれているのが当たり前なのです。
しかし、「片づける」という目線になった時に始めて「なんて膨大な量だ!」と思えるのです。
暮している時は思わないのに不思議ですよね。
さらに、ご高齢の方にありがちなのが、何でも物を大切にするという習性から、使わなくなった物でも何でも捨てずに貯め込んでしまう方がいらっしゃいます。
また、ちょっと痴呆が入っている方ですと、同じ物を何個も買ってしまう方もいます。
中には開封していない物も含めて炊飯器が4つもある!なんてお宅も。

実家を片づける時の2つの心構えとは

実家には膨大が荷物があることが普通です。
「なんでこんなに物があるの?」と思ってしまいますが、それが普通なのです。
失礼ですが、あなたの家もきっと同じくらい荷物があります。
もちろん、私の家もそうでしょう。
実家を片づける時の心構えのその一は、荷物が膨大にあるという前提で取り掛かることです。
もう一つの心構えは、とにかく捨てる(処分)を心掛けること。
親が亡くなられた後の実家の片づけ、つまり遺品整理では、なかなか手が進まない理由として
思い出の物を捨てられない
大切な物なので捨てて良いか判断が付かない
この2点が上げられます。
親の遺品ですから、懐かしい物も大切な物もたくさん出てくると思います。
そして、そうした物を処分することは、とても寂しいことでもあります。
でも、遺品の整理は心の整理!
いつまでも置いておくことは出来ませんので、思い切って整理を進めていくことが大切なのです。
実家を片付ける順番を考える前に。完了期限と計画作り

実家の片づけを進めるにあたり、まずしておくと良いことがあります。
それは、いつまでに終わらせるかを決めておくことと、どんなスケジュールで行うか、費用負担などについてはどうするかの計画作りです。
それぞれ詳しく解説していきますね。
いつまでに終わらせなければいけないか?
まずは、実家の片付けを「いつまでに」終わらせなければいけないか?を把握して、完了期限を決めることです。
完了日を決めることで、そこから逆算して計画を立てることができます。
逆に完了日を決めておかないと、ズルズルといつまで経っても終わらない… なんて事にもなりかねません。
賃貸住宅の場合
実家が賃貸住宅であった場合は、完了期限が決めやすいと思います。
賃貸住宅ということは、片付けが終わらずにいると、相続人であるあなたが家賃を払い続けることになります。
退居日まで猶予があれば良いのですが、締め日の関係であまり猶予がない場合は急いで片付けをしなければいけません。
いつまで借りていられるのか、管理会社や大家さんに確認して完了日を設定すると良いでしょう。
持ち家の場合
持ち家の場合は、基本的に「いつまでに片付けをしなければいけない」ということはありません。
そのため、良く言えばゆっくり片付けができるとなりますが、悪く言えばいつまでも片付けが終わらないということにもなってしまいます。
あなたの都合で完了日を設定すれば良いのですが、次の3つのパターンを区切りにしても良いと思います。
- 1.49日(忌明け)法要をきっかけとする
- 2.相続方法を決定しなければいけない3ヶ月以内
- 3.相続税の納付期限である10ヶ月以内
このようなタイミングを理由付けとして、完了期限を設定されるのも良いと思います。
実家の片づけ計画とは?何を決めておけば良い?

完了期限を設定したら、次にすべきなのは実家の片付け計画です。
計画とは、具体的に何を決めておくと良いのかご紹介します。
作業スケジュール
実家の片付けを実際に行う日程について計画します。
特にあなた以外の家族や親戚に手伝ってもらう場合は、皆さんの都合の良い日にちを選ぶ必要があります。
なかなか全員の予定を合わせることは難しいかもしれませんが、実家の片付けはかなりの肉体労働も伴います。
あなた1人でできる作業ではありませんので、ちゃんと計画を練って皆が集まれる日を選んでスケジュールを決める必要があります。
また、大きな家具などをどう処分するかによっては、粗大ごみを出せる日を調べておいたり、クリーンセンターに持ち込める日を調べておくと良いでしょう。
もちろん、不用品回収業者さんなどに依頼すれば、取りに来てもらう日時の融通は利きやすいと思います。
そうでない場合は、荷物をまとめて搬出したはいいけど、処分しに行けないと困ってしまいます。
費用負担について

業者さんに実家の片付けを依頼すればもちろんですが、自分達で片付けをしてもそれなりに費用がかかります。
不用品の処分費は分かりやすいと思いますが、意外に細々とした経費もかかります。
ゴミ袋、軍手、清掃道具、洗剤、段ボール箱などや、家電や家具を運ぶためのレンタカー代などです。
実家が遠方にある場合は、何度も行き来すると交通費もバカになりません。
交通費はともかく、実際に必要な諸経費については負担の割合など事前に決めておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
疲れてくると些細なことでイライラしてケンカになってしまいますからね!
そんな物くらい、と思わず、ちゃんと話し合っておきましょう。
実家を片付ける順番①遺言書やエンディングノートの捜索

この記事は、親が亡くなられた後の遺品整理を想定していますので、実家を片付ける順番として、まずは遺言書やエンディングノートを探しましょう。
遺言書やエンディングノートがあれば、そこに書かれた内容にそって遺品の整理を進めていく必要があるかもしれません。
遺言書は3種類ありますが、公正証書遺だけはその場で開封しても構いませんが、自筆証書遺言と秘密証書遺言は家庭裁判所での検認が必要となります。
もし見つかっても勝手に開封しないように注意してください。
エンディングノートには法的な効力はありませんので、その場で中を見て頂いても構いません。
また、その内容に従うことは絶対ではありませんが、故人の遺志を尊重することは大切なことだと思います。
いずれにしても、そうした故人の遺志を記した物があれば、それにそって実家の片付けを進めていくと良いでしょう。
実家を片付ける順番②重要種類や貴重品の捜索

次に探していただきたいのは、重要書類や貴重品です。
重要書類とは、権利書・契約書・年金手帳や預金(貯金)通帳、公共料金の支払い明細などです。
また、PCやタブレット、スマートフォンなども個人情報が詰まった大事な物になります。
その他、現金・宝飾品・商品券などの貴重品についても、色々な片付けが始まる前にしっかり捜索して保管しておきたいものになります。
キャッシュレスの時代に差し掛かってはいますが、高齢の方のタンス預金率は、ほぼ100%という話もあります。
タンスや仏壇の中など、念入りに探すようにすると良いでしょう。
実家を片付ける順番③必要な物と不用な物と未定な物の仕分け
重要書類、貴重品などの捜索が終わりましたら、残されている遺品について次のように仕分けをしていきます。
- ①必要な物・残す物
- ②不用な物・処分する物と売却する物
- ③未定な物・その場で判断が付かない物
①必要な物・残す物
必要な物については、家族の誰かが使う・形見分けするといった用途の物になります。
また、寄付をする物があればそれも必要な物・残す物になりますね。
ピアノなど楽器は、学校や施設で喜ばれる場合もあります。
ただ、必ず喜んで引き取ってもらえるとは限りませんので、事前に打診してみると良いと思います。

②不用な物・処分する物と売却する物
不用な物は二種類あります。
一つは完全に誰も不要で、買取金額もつかないような物で処分する物ですね。
もう一つは、家族としては不要であり、形見分けの行き先もないけど、価値があり買取価格が付く可能性のある物になります。
③未定な物・その場で判断が付かない物
未定な物とは、上記のいずれの判断もできない物になりますが、主には思い出の品などになると思います。
アルバム、記念品などですね。
実家を片付ける順番④搬出

前項の仕分けが出来ましたら、どんどん搬出していきます。
破損を避けるために、まずは①の必要な物、残す物を運び出したり、避難部屋を作ってそこに集めるなどすると良いと思います。
段ボール箱に収めて、天面と側面の裏表2か所、計3ヵ所にマジックで何を入れたか書いておくと後々の作業効率が良くなります。※面倒なら側面1カ所でも構いません。
段ボール箱に直接書いてしまうと違う物を入れたい時に流用しにくいので、養生テープを貼ってそのテープに書くと良いでしょう。
中身が変われば、養生テープを剥がしたり貼り返れば使いまわしができます。
箱に収められない物については、プチプチシートなどの緩衝材で包んでおくと良いと思います。
片付け作業の中で、大切な遺品の破損はよくあることです。
大事な遺品を傷付けてしまう前に、面倒でもやるようにしましょう。
不用品については、出しておく庭などのスペースがあれば運び出し、トラックなどで運ぶようにします。
ベッドや食器棚など大型の物については、解体しないと運び出せない可能性もあります。
電動ドリルやインパクトドライバー、ハンマーがあれば便利です。
作業用の手袋やゴーグルなどを着用し、ケガには十分注意してくださいね!
実家を片づける順番⑤処分と売却
不用品(処分する物と売却する物)を運び出したら、それぞれの行き先に運びます。
不用品については不用品回収業者さんに依頼すれば取りに来てくれますので、自分たちで処分場に持ち込むか、費用と手間とのバランスで決めるようにしましょう。
ちなみに、自分達でクリーンセンターなどに持ち込めば、費用はかなり安くする事ができますが、そのためにトラックをレンタルしなくてはいけないのであれば、結果的に高く付く場合もあります。
トラックに積み込むのも、荷崩れしないようにロープで固定するのも、素人だとなかなか上手くできません。
ケガや大事故に繋がる可能性もありますので、そうした作業に慣れている人がいないのであれば、プロに依頼した方が良いかもしれませんね。

遺品の売却は、基本的にはリサイクルショップや買取屋さんに持ち込む事になります。
なるべく高い金額で買い取ってもらいたいと思いますので、そうした場合は、できるだけ専門店に依頼する方が良いでしょう。
着物は着物買取屋さん、カメラならカメラ屋さん。
宝石やブランド物なら、いわゆる普通のリサイクルショップより、専門の買取店の方が高値で買い取ってもらえる可能性が高いと思います。
また、最近はインターネットで手配できる査定・買取業者もありますので、近くに専門店がない場合は、そうした所も活用すると良いでしょう。
郵送で品物を送り、査定金額に納得すればそのまま買い取ってもらえるという便利なサービスです。
実家を片づける順番⑥清掃

不要な物を運び出し、実家の中が片付きましたら、最後に清掃を行います。
賃貸住宅や、持ち家であってもその後誰かが住むのであれば、しっかりと綺麗にする必要があります。
持ち家でその後誰も住む予定がない場合も、綺麗にしておくことで資産価値が上がりますので、売却する時などに有利になります。
普段の清掃ではやらないような、天井付近のホコリや蜘蛛の巣の除去といった所から、窓枠のカビ取りや水回りの清掃もしっかりやりましょう。
実家の片づけを業者に依頼するときは?ポイントを解説!

ここまでご覧頂いて…
「これは大変な作業だ」
「自分達ではムリだ」
と思った方も少なくないと思います。
そうなんです。
そもそも遺品整理なんて言葉は、一昔前はあまりメジャーな言葉ではありませんでした。
遺品整理をしなければいけない、なんてわざわざ言われ始めたのは理由があります。
それは、親の遺品を片付ける子どもの高齢化です。
平均寿命の上昇により、亡くなる親の年齢は非常に高齢です。
それに伴って、当たり前の話ですが、残された子どもある程度の高齢者になっています。
つまり、親の遺品を片付けるには体力的に不安な年齢の方が多いのです。
加えて、核家族の増加している日本ですから、昔のように親子同居している世帯は減り、親は親、子は子でそれぞれ別世帯で生活している方が非常に多いのです。
ですから、「自分達ではムリだ」と思われるのも当然です。

そんな時代背景から、子世帯による親世帯の遺品整理が困難になり、遺品整理を業者さんに依頼する人が増えているのです。
しかし、遺品整理業がメジャーになりつつあるとはいえ、まだまだ広く知られた業界ではありません。
業界の商習慣やルールも未整備ですので、色々なトラブルも実際に発生しています。
- 法外な料金だった
- 見積りは安かったけど、高額な追加料金を請求された
- 遺品をネコババされた
- キャンセルしたけど前払い金を返してもらえない
- 大切な遺品を雑に扱われて破損した
- 残して欲しかった物を処分された
- 処分費を払ったにも関わらず不法投棄された
これらは、実際に消費者センターや総務省などに報告されているクレームの一部です。
こうした悪徳業者に引っかからないように、遺品整理業者選びのポイントを解説したいと思います。
遺品整理費用について詳しい記事はこちら>遺品整理 費用
明瞭な見積りで不明点はないか?
見積りをもらったら、その内容が分かりやすく、どんな項目に対していくら費用がかかるの確認しましょう。
○○一式となっている場合は、その内容にどんなサービスが含まれているか明細をもらうようにしてください。
何が含まれているか分からないということは、後から追加料金が発生する可能性もあるのです。
あなたは「当然含まれていると思っていた」としても、業者側が「これは別料金です」と言ってくる可能性は否定できません。
また、専門用語や良く分からない項目がある場合も注意が必要です。
そもそも、素人であるお客様に良く分からないような見積りを出す時点で問題です。
ちゃんと現地を確認して、正確な見積りを出してもらうことは大前提ですが、出てきた見積りの内容が納得できる物であるかどうかが大切なポイントです。
キャンセルや追加料金についての明確な説明があるか
報告されているトラブルとして多いのが不透明な追加料金に関するものです。
作業中に処分費を毎回現金で払うように求められた。
ここまでは見積り内だが、これは追加料金が必要ですと請求された。
依頼日まで1ヶ月もあるにも関わらず、キャンセル料を請求された。
前金を払ったが事情でキャンセルした。前金が返却されなくて困っている。
実際にこのようなトラブルがありますので、必ず事前にキャンセルに関する規定や、前払いが必要な場合は返金に関する内容を確認しましょう。
契約書などがある場合はそうした項目があるかチェックし、なければどのような対応になるのかを納得いくまで確認するようにしてください。
必要な許可や資格を持っているか

遺品整理業は、基本的には免許などは必要ありません。
遺品整理士という資格がありますが、民間資格ですし、それを持っていないと業務が出来ない訳ではありません。
もちろん、それを持っていることはある程度の知識を有している証明にはなりますので、判断材料の一つにはなると思います。
重要なのは次の2点です。
一般廃棄物収集運搬業許可と、古物商許可証を持っているかという点です。
家庭から出た不用品を収集して運搬するには、一般廃棄物収集運搬業許可証が必要です。
ところが、この許可はなかなか行政から下りないために、持っていない業者さんも多くいます。
もちろん、そうした場合は持っている業者さんに委託すれば問題ありませんが、まれに
「産業廃棄物収集運搬許可を持っているから大丈夫です」
なんてことを言う業者がいますが、これは間違いです。
また、遺品の買取をしてもらうためには古物商許可証が必要です。
こうした必要な許認可を持っているかどうか、また、持っていない場合はどのように対応しているか?
そうした所もしっかり確認すると良いでしょう。
失敗しない最重要ポイント!遺品整理は相見積もりが重要です。

見積りが明確なこと。
キャンセル料や追加料金のルールが適切なこと。
必要な許可や資格を持っていること。
これらはとても大切なポイントです。
でも、一番大切なのは、適正な金額であること。できればお値打ちであることですよね!
そこで大事なのが、相見積もりです。
遺品整理は、あなたの実家と他の誰かの実家で同じ費用になることはありません。
例え全く同じ部屋数だとしても、荷物の量や処分品の量は絶対に違いますし、立地なども違いますよね。
つまり、1Kだと〇万円、2LDKだと○○万円といった目安はあくまで目安であるということです。
あなたの実家の遺品整理にかかる正確な金額は、見積りをもらうまで分かりません。
また、その金額が適正なのか、相場通りなのか、それとも高いのか安いのかは、比較しなければ分かりませんよね?
2社では比較はできてもどちらが良いのか判断できませんので、必ず3社以上に見積りをもらうことが重要です。
分かりやすくちょっと極端な例ですが、次のようなケースがあるとします。
あなたは2社に見積りを依頼しました。
A社が10万円だったとします。B社が50万円だとします。
あなたは「とっても安いからA社にしよう!」と思えますか?
きっと「何でこんなに安いの?落とし穴があるの?」と思うでしょう。
また、「B社は何でこんなに高いの?それとも、これが適正価格なの?」と悩むと思います。
3社以上に見積りを依頼することが重要な理由がお分かりいただけたと思います。
3社以上の見積りを比べることで、適正な価格や、どんなサービスが含まれているか冷静に判断することができるのです。

もちろん、何社にも見積りを依頼したり、やり取りをしたり、そしてお願いしない業者さんに断りの連絡を入れるのは面倒ですよね?
私も苦手です。
特にお断りをするのが得意ではありません。
でも、安心してください。
今は一括で複数の会社に見積りを依頼できるサービスがありますので、そうしたサービスを活用すれば良いのです!
見積りは完全無料ですから心配いりません。
最終的に自分達でやる、と決めたとしても、勉強の為に聞いてみるのも良いと思います。
実家を片づける順番についてのまとめ
この記事では、実家を片付ける順番について詳しく解説してきました。
しかし、遺品整理は本当に大変な作業の連続です。
時間があり、少しずつゆっくりやれば良い、という方は自分達でも頑張れるかもしれませんが、大きな家具や家電を動かす際は、やっぱりプロに依頼した方が良い場合もあると思います。
もちろん、できる範囲は自分達でやって、難しい部分だけプロに頼むという方法でも良いと思います。
その方法なら、費用をグッと下げることもできるでしょう。
では最後に、簡単にこの記事のまとめをいたします。
■実家を片付ける心構えは
・荷物が膨大にあるという前提で始めること
・とにかく捨てる(処分)を心掛けること
■片付けに入る前に
・完了させる期日を設定する
・作業のスケジュールや費用負担などの計画を作る
■実家を片付ける手順は次の通りです。
①遺言書やエンディングノートの捜索
②重要種類や貴重品の捜索
③必要な物と不用な物と未定な物の仕分け
④搬出
⑤処分と売却
⑥清掃
■遺品整理を業者に頼む時のポイントは
・明瞭な見積りで不明点はないか確認
・キャンセルや追加料金についての明確な説明の有無
・必要な許可や資格を持っているか
・最重要なのは、3社以上の相見積もりをもらうこと