親の死後、実家の片付けや処分・売却について詳しく解説します。

実家遺品整理

親の死後、実家の片づけや処分について考えていかなければいけません。

葬儀が終わり、役所などの手続きがある程度目途がつくと、実家の片付けや処分について考えていかなければいけませんよね。

誰も住まない実家であれば、①誰かに貸す②売却する③そのままにする、この三択だと思います。
いずれにしても、まずは実家に残された遺品などの片づけが必要です。
※遺品とは、故人が残した全ての物を言います。

特に相続に関する手続きがまだ済んでいない方は、遺産の把握のためにも実家の片づけが必要だと思います。

この記事でわかること
・親の死後、実家の片づけ・遺品整理の手順
・片付けた実家の活用方法

親の死後、実家の片づけ手順を解説

悩む・心配する女性

親が亡くなられて、誰も住まなくなった実家をどうしようか悩んでいらっしゃる方は非常に多くいます。

あなたもそんな1人なのではないでしょうか。

今、親世代が亡くなることで、実家をどうすれば良いのか困る方が急増しています。
理由として、核家族化や少子化、そして一昔前のように「生まれ育った土地に永住するという感覚が薄くなってきた」ことがあげられます。

そもそも男子がいない家庭。
男子はいるが、結婚してお嫁さんの実家付近に家を買った。
仕事の関係で地元を離れ、その土地で家を購入した方もいらっしゃるでしょう。

昔のように、兄弟も多く、長男が実家を継いで家やお墓を守っていくのが当たり前!という時代ではないのです。

そんな現代ですから、親の死後、実家の片付けや処分・売却について悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。

まずはざっくりとした今後の流れについて解説します。

実家を片付けていく手順とは

ステップのイメージ

実際に実家を片付けていく手順をご紹介します。

①遺品整理
まずは遺品整理をします。
必要な物と不用な物の仕分けや、形見分けなどを行います。

②不用品の処分
遺品の中で不用と判断した物を処分します。処分方法は売却か廃棄となります。

③清掃
不用品が無くなりましたら、室内の清掃をおこないます。
実家が古く、確実に解体することが決まっているのでなければ、ある程度の清掃は必要です。
今後の管理の為にも、もし売却や賃貸することになった時にも、綺麗であることはメリットしかありません。

④そのまま残す、または売却や賃貸を検討する
空家となる実家をどうするか検討します。将来的に誰かが済む可能性があれば、そのまま残すという選択もありますが、そうでない場合は、売却や賃貸を検討しましょう。

以上が、親の死後、実家を片付けていくざっくりとした手順になります。

具体的な遺品整理の方法や注意点

ポイントを示す女性

具体的な遺品整理の方法や注意点を解説します。
実家をどのようするにしても、まずは遺品整理が必要です。

遺品が残ったままですと、その後実家をどうするにおいても不都合の方が多くなります。

ですから、まずは実家の片付け、遺品整理を行いましょう。

遺品整理はいつまでにするべきか?

遺品整理をいつまでにするべきかは、それぞれのご家庭の事情にもよりますが、次のパターンを参考にしていただければと思います。

  • 葬儀後すぐ
  • 3ヶ月以内
  • 10ヶ月以内

それぞれ詳しく解説します。

葬儀後すぐ

葬儀後すぐ遺品整理をした方が良い場合は、実家が賃貸など借りている住居の場合です。
親の死後も解約しなければ家賃がかかり続けますので、長い間放置しておくことはできません。
もちろん、早く片付ければそれだけ早く次のステップに進めるわけですから、遅いよりも良い事が多いでしょう。
早めに片付けができるのであれば、後延ばしにせず、早く実施する方が良いと思います。

強いてデメリットを言えば、あまり早く片付けをする場合、親戚やご近所から
「まだ亡くなったばかりなのにもう片付けしてる」
「情がないのかしら」
「冷たい」
などと思われる可能性があります。

3ヶ月以内

相続・遺産のイメージ

3ヶ月以内というタイミングは、どのように相続をするか決定しなければいけない期限が、亡くなった日から3ヶ月だからです。

遺品整理をすることで、遺言書やエンディングノートを発見したり、遺産の把握が正確にできることで相続方法をどうするか決定することができます。

もし、親に多額の借金などがあれば、相続放棄限定承認という相続方法を検討しなければいけません。

特に問題なく一般的な相続である単純承認で良い場合は急ぐ必要はありませんが、そうでない場合、3ヶ月というリミットの中で遺品整理をして、プラスの資産もマイナスも遺産もしっかり把握をすることが良いでしょう。

10ヶ月以内

相続税

親が亡くなって10ヶ月目までに、相続税の申告・納付をしなければいけません。
そのためにも、それまでの間に遺品の整理を行い、遺産の把握をする必要があるのです。

遺品整理をすることで、遺産の正確な把握ができます。
そのためにも、遅くとも10ヶ月という期日を目安にされると良いと思います。

遺品整理の手順その①貴重品の捜索

遺言書

それでは具体的な遺品整理の手順について解説をしていきます。

遺品整理の手順その①として、貴重品の捜索をすると良いでしょう。

遺言書、エンディングノートなど故人の遺志を記した物がないか捜索してください。
もし、そのような物が出てきた場合は、その内容にそって遺品を形見分けしたり、整理する必要があります。

遺言書について注意点があります。それは、公正証書遺言以外は、勝手に開封してはいけないということです。
公正証書遺言以外の、自筆証書遺言秘密証書遺言家庭裁判所で検認してもらう必要があります。

その他、各種契約書や登記簿、保険証書などの重要書類関係。
貴金属や宝飾品。
骨董品や美術品など価値のありそうな物。
また、アルバムなど思い出の品も見つかれば大切に除けておきましょう。

タンス預金

それと、意外と多くの家庭にあるのが、現金です。つまりタンス預金です。

遺品整理の手順その①としては、まずこうした貴重品の捜索をすると良いでしょう。

遺品整理の手順その②仕分け作業

必要不用の仕分け作業イメージ

遺品整理の手順その②は、仕分け作業です。
残されている家具や家電、衣類、その他雑貨などを、残す物、処分する物とに仕分けをします。
残す物というのは、基本的に誰か家族が引き取ったり、施設などに寄付するなど行き先の決まっている物です。

それ以外の物については、基本的に不用品として仕分けをします。
ただし、全ての不用品を廃棄処分にする訳ではなく、リサイクルショップなどで換金可能な物については、買取をしてもらうことも検討すると良いでしょう。

遺品整理の手順その③不用品の搬出・処分

遺品整理で出た荷物

仕分けてができたら、手順その③不用品の搬出と処分です。

業者さんに依頼せず、自分達で行う場合は、売れそうな物はリサイクルショップや買取店に、そうでない物はクリーンセンター等に持ち込んで処分を行います。

タイミングが合えば地域の粗大ごみ収集などに出しても良いと思いますが、あなたの実家の自治体でルールを確認して、適切に処分するようにしましょう。

遺品整理の手順その④清掃

掃除・清掃

不用品の運び出しが終わりましたら、手順その④清掃です。

実家をその後どのように活用するか?によって程度は異なりますが、賃貸住宅として貸す場合や、売却する場合、または、いずれ誰か家族が戻ってきて住むといった予定があれば、しっかり清掃しておく必要があります。

遺品整理をプロに頼む方法を詳しく解説。

親の死後、実家の片付けをプロに頼む場合もあります。

むしろ、ここまでの手順をご覧頂いて、

「これは自分達で全部するのは大変だ!」

このように思われた方も多いと思います。

そんな方は、ぜひ遺品整理のプロに依頼することを考えてください。

遺品整理スタッフ

実際、遺品整理とは、一軒の家を丸ごと片付けて清掃する作業です。
若い方が大勢いるならともかく、普通はそんな体力も時間もありません。

しかし、日常的に利用するサービスではないため、どうやって遺品整理業者さんを見つけてお願いすれば良いのか分かりませんよね。

残念な話ですが、遺品整理業者にまつわるトラブルはけっこうあります。

  • 後から知ったけど相場の倍以上の金額だった
  • 遺品を盗難された
  • 大切な家具を破損された
  • 処分をお願いしたはずなのに不法投棄された
  • 高額なキャンセル料を請求された

しっかり調べて依頼しないと、こうした悪徳業者につかまってしまうかもしれません。

では、どうやって遺品整理業者さんを見つけて頼めば良いのでしょうか?
一番良い方法をご紹介します。

その方法とは、複数の業者さんに相見積もりを依頼することです。

必ず相見積もりをボードを持つ女性スタッフ

遺品整理業者さんのホームページを見れば、目安となる料金が表示してある所が多いと思います。
しかし、その料金はあくまで「目安」です。

なぜなら、この世に一軒として同じ条件の家はないからです。

2LDKなど同じ部屋数の家はたくさんありますが、同じ広さ、同じ家具の量、同じ立地の家はまずないでしょう。

また、遺品整理に慣れている人なんていません。
どれくらいの金額が適切なのか?、相場はいくらくらいか?見当もつかない人がほとんどなのではないでしょうか。

きっとあなたもそうですよね。

今は「遺品整理士」という民間資格もありますし、だいぶ業界のルールもできつつありますが、まだまだ統一されたサービスではありません。

そのため、必ず複数の業者さんに見積もりをもらい、比較検討することが重要なのです。

相見積もりは面倒だと思われる方もいらっしゃいますが、複数の業者さんに一括見積を無料でお願いできるサービスがありますので、そうしたサービスを利用するようにしましょう。

遺品整理の費用についてはこちら>遺品整理 費用

親の死後、実家をどうするのが一番良い?

悩む女性

遺品整理が終わり、実家が綺麗になったあとは、実家をどうするのか決めていかなければいけません。

冒頭でも少しご案内しましたが、誰も住む人がいない実家は

①誰かに貸す
②売却する
③そのままにする

基本的にはこの3択のいずれかを選択しなくてはいけません。

基本的にどの方法が一番良いというのはありません。
それぞれにメリットデメリットがありますし、あなたや、あなたのご家族の都合などによっても変わってきます。

一概には言えませんが、この中で一番オススメしない方法は、③そのままにする です。

簡単にですが、それぞれの方法などを解説します。

①誰かに貸し出す

賃貸に出す家

実家の築年数が浅く、まだまだ住まいとして現役であるのであれば、賃貸住宅として貸し出すことも良いと思います。

所有していれば固定資産税や都市計画税がかかりますが、賃貸に出すことで家賃収入がありますから、それらを払っても十分プラスになります。

なお、実家を賃貸に出す場合は、自分で管理する方法と管理会社に委託する方法とあります。
また、サブリースと呼ばれる不動産会社などに借り上げてもらう方法もありますが、手数料が高くあなたの収益が少なくなります。

自分で家賃の回収や修繕・クレーム対応などができるのであれば、自分で管理する方法が一番コストが少なく、メリットが大きいのでオススメです。

②売却する

売却する家

実家があまりに古い場合や、立地が悪く借り手が付かない場合、管理などを続けるのは面倒、などの事情の方は売却を考えると良いでしょう。

不動産は持っているだけで固定資産税などがかかります。
時間が経過すればするほど痛んできます。

そうした管理や修繕の手間を考えれば、売却してしまうことも良い選択肢と言えるでしょう。

また、現金化することで相続がスムーズにいくこともあります。

売却する場合は、まず不動産の相続人を決定し、相続登記と言われる名義変更をします。
その後、不動産屋さんにお願いして買い手を探し売却します。

不動産は「縁のもの」と言われますので、よほど条件の良い家や土地でなければ、なかなか買い手がつかないことも珍しくありません。

半年から1年、またはそれ以上の期間がかかることもあります。

③そのままにする

誰かが住む予定はないけど、なかなか売却も決まらない…。
そんなこともあると思います。

実家はただの家ではなく、あなたや家族の思い出のつまった家です。
その実家が無くなることは、とても寂しい気持ちになるものですから、なかなか動き出せない人も多いです。

しかし、空家のまま放置しておくことはオススメしません。

古くなる家

実家が近くにあり、定期的に風を通したりホコリを払ったり、排水管が乾かないように時々水を流したりすることが出来れば良いのですが、そうでない場合、人が住まない家はあっという間に痛んでいきます。

外壁や瓦、雨どいなどが外れて通行人や近隣家に迷惑をかけるかもしれません。

迷惑だけならまだしも、ケガをさせてしまえば大変なことになります。

また、空家は防犯的にも良くありません
勝手に侵入されたり、放火される恐れも。

そしてもっと長い期間空家のまま放置しておけば、特定空家等に指定されてしまうかもしれません。

特定空家に指定されると固定審査税の優遇がなくなり、更地と同じ最大6倍もの金額になってしまうこともあります。

さらには、自治体からの命令に応じず放置すると、最大50万円の過料(罰金のようなもの)に課せられる可能性もあります。

定期的なメンテナンスが可能で、将来的に誰か家族が住む可能性があるのであれば、そのまましばらくおいておくことも良いと思いますが、そうでない場合は、売却することを検討すると良いでしょう。

親の死後、実家の片付けや処分・売却についてのまとめ

この記事では、親の死後、実家の片付けや処分について解説してきましたが、内容をまとめてみます。

・親の死後、実家の片付けの手順については次の通りです。
①遺品整理
②不用品の処分
③清掃
④そのまま残す、または売却や賃貸を検討する

・遺品整理をいつ行えばよいかについては次の3パターンを参考に。
・葬儀後すぐ
・3ヶ月以内
・10ヶ月以内

・具体的な遺品整理の手順については次の通りです。
①貴重品の捜索
②仕分け作業
③不用品の搬出・処分
④清掃

その他、遺品整理をプロに依頼する場合は、必ず複数業者さんに相見積もりを依頼することや、片付いた実家をその後どうするかについては、①誰かに貸す、②売却する、③そのままにするの三択があることを解説致しました。

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